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たいせつなことだけ

本日の落ちてる猫です 展を終えて


9月1日は、まるぴの12歳の誕生日でした。
ずっとあたためてきた、「本日の落ちてる猫です」展、2023年9月2日〜2023年9月24日まで、岐阜の喫茶星時さんにて開催することができ、無事に終了しました。

Twitterでの言葉なども引用しながら(引用がとても多いです)、すこし振り返りをしたいと思います。



ほんとうは、まるぴの10歳の誕生日で開催しようと考えていたけれど、ちょうど妊娠したタイミングで、びっくりするほどつわりがひどく、かなしくも断念。
それからまた2年ほど撮りためて、落ち猫がスタートしてから、気づけは3年ほどが経っていました。

展示に向けての準備は、春からのろのろとやっておりましたが、7月後半から本格的にスタート。
3年分の写真を集めて厳選するところからでした。
これがものすご〜く大変で、定期的に集めておこうと思いました。

厳選は何度も、何度も、何度も、、、数え切れないほどしました。
なんせ1000枚まではいかないけど、500枚は超えているので……。
夫とも相談し、自分のベストショットも入れつつ、なんとか39枚に絞りました。
夫好みの落ち猫と、わたし好みの落ち猫には、思っていたより違いがあって(たまに、いくつもかわいいのが撮れたときに、SNSにアップするのはどれがいいかな?って相談していたりします)、意外な落ち猫を選ぶな〜と感じたり、好みはひとそれぞれだなぁと、展示でお客さまとお話しても、「え!それを選ぶんだ!」と感じました。

それから、グッズ用の写真も集めました。
こちらは日常写真から厳選だったので、落ち猫より写真がたくさんで、どうしようかと思うほど大変でした。
さらには2年前にやってきた、えんとりんの写真、生まれた娘の写真もあるので、スマホの中がねこねこねこ赤子赤子ねこねこ赤子ねこ赤子という状態。
ヒィハァゼェハァしながら写真を集めて、なんとか厳選しました。

選び抜かれた写真たちは、展示されたり、グッズになったり。
落ち猫写真だけ、39枚だけじゃ物足りない!もっと見てほしい!の気持ちになったので、追加で小さくプリントしました。
アルバムにして星時さんへお渡しし、たくさんの方にみていただけたのではないかと思います。


グッズはたくさん作りました。
わたしは写真を撮っただけで、夫が作業や入稿をしてくれました。
夫がいなかったら、今頃かわいいグッズたちはありません……。

作ったのは、
・ZINE A4サイズ 76ページ
・ポストカード 2種
・アクリルキーホルダー 3種
・ステッカー 5種
・シール 3種
です。

シールの入稿が一番大変だったそうで、夜中まで作業してくれました。
ほんとうにありがとう。

ZINEも思っていた以上の出来上がりでした。
基本的にスマホで撮っているので、どこまで引き伸ばして大丈夫か不安だったけど、ZINEも写真も、きれいに仕上がっているのではないかと思います。


最後の土日、9月23日と最終日9月24日は在廊しました。
たくさんの方に見に来ていただくことができ、とてもとてもうれしかったです。

友人は近くの友人も、遠くに住んでいる友人も。
地元の富山からも、いつも遊ぶふたりが来てくれました。いつもありがと〜。
なかよしのオタク友達も来てくれました。離れて住んでいるけど、ここのところ月1で会っている。いい調子!

駅近くのギャラリーでも写真展が開催されており、そちらで教えてもらってここに来ましたという方も多くいて、宣伝してくださり、ありがとうございました。

星時さんにカフェしに来たら、たまたまやっていたけど、ねこちゃんかわいいね〜と反応してくださった方、それからはじめましての方もありがとうございました。

はじめましての方と人見知りのわたしは話せるのか?と思ったけど、やっぱり自分の家のねこのことなら、どれだけでも話せてしまうんだな……と感じました。
うるさいぐらい話して失礼しました……!
はじめてだけどたくさんお話しさせてくださって、ありがとうございました。

グッズもたくさんの方が購入してくださり、アクキーはほぼ完売状態でした。
(WEBショップにすこしだけ残っています)
ZINEも思っていたより手にとっていただき、うれしいです。
アクキーやステッカーは、いろんなところへ連れ出してもらえるとうれしいです。
おでかけ先で、ぜひ落ちてる猫を撮ってくださいね。


こうして、いろんな方とお会いできるのも、展示を開催する中でのたのしみだと感じます。
そうだ、差し入れもたくさんいただきました。
少しずつおいしくいただいております。お心遣い、ありがとうございます。
ひとりで食べてね!と念押しされたものは、ひとりでモリモリ食べています!

在廊までにどうにか痩せようと思っていたのですが、痩せることはできませんでした。
しかも前日、トリートメントをケチって使って、髪はバッサバサになり、少し前にかわいい色に髪を染めたんですが、それも退色気味……!
そんなわたしでしたが、展示を見てくださったみなさんとお話できて、たのしかったです。
ほんとうにありがとうございました。

そして、会場の喫茶星時さんには、ほんとうにお世話になりました。
ありがとうございました。
店主、ゴロさんの「いいね〜やろっか!」という、受け入れがなければ実現しなかった!
それから、ゴロさんも我が家でねこたちを愛でてくれているので、安心してお願いすることができました。

展示前に、ちょっとわたしの心がいじけちゃって、思ったことをTwitterに書いたときがあるので、残しておきます。

どこで開催するか、までを含めて展示だと思っています。
いろいろギャラリーはあるけれど、落ち猫にぴったりなのは星時さんだったと思う。

星時さんで開催するなら、額装でもない、パネルでもない、もっと手の込んだ展示でもない、壁にペタペタ貼っていくスタイル。
展示方法についても夫とちょっと話になったんだけど(一瞬、不穏な空気になった)、落ちてる猫は額装でも、おしゃれな装飾でもなく、日常っぽい、とにかくたくさん落ちているを見てほしい気持ちが強かった。

あと、落ち猫見ながらおやつを食べれるってハッピー。
ゴロさんのおいしいケーキ、行くたびに食べました。
アクキーは、ストローに引っ掛けて写真撮るのが、最近の流行りなんだって!
みんな、ぜひやってください!ケーキに落ちててもかわいいけど!

23日は、ちょっと抜け出して、星時さんの近くにある川島さんでジェラートを食べた。
ゴマジェラートのおいしさにびっくり。焼き菓子とプリンも絶品です。

24日の夕方は、お相撲も千秋楽でした。
この日は星時文具店のマコさんが、文具の販売や紹介をしていたので、いっしょに過ごしていました。
夕方頃にわたしたちは、だいすきなお相撲を見始めるという。
隅っこの席で、最初は小さな声でコソコソワイワイしていたんだけど(たぶん)、熱海富士と朝乃山が出てきてから、もうワーワーするしかなかった!

お客さまが1組いたのだけど、途中からいっしょに見てくださって、最後の優勝決定戦も、貴景勝の優勝インタビューもいっしょに見ました。
ああよかった。推しの貴景勝が優勝したのも、優勝インタビューの内容がよかったのもあるんだけど、こうやってワイワイしながらお相撲見れたのがたのしすぎて。
こんな時間が無限に続けばいいのになと思ってしまった。

でも無事に展示は終了しました。
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。
星時さんにいる時間は、ゆっくりしているようで、爆速で過ぎていきました。

帰りに鶏肉のおいしそうなお店でテイクアウトしようと思っていたら、もう営業時間終了だったのか閉まってた。
仕方ないのでコンビニに寄って、ちょっと豪遊して帰った。
帰宅したら、夫が唸ってのたうち回ってて、救急行かせたら尿管結石でした。
娘は寝ずにウキャウキャ元気にしていて、寝かしつけへ。
いや〜〜〜〜〜、帰宅してまでドタバタでした!
夫は無事です。石も出たらしい。健康診断へ行かせます。


展示を終えた次の日、ちまちま片付けやWEBショップの準備をしていたら、祖母から電話が。
9月のはじめに母が展示を見に来たのだけど、祖母は来れず。
そのため、祖母へZINEを送って欲しいと、前に言われて、先週送ったのが無事に届いたよとのことでした。

ZINEには実家のあれこれ、わたしが秘密にしてきたことを大っぴらに書いたので、このZINEを祖母に……?というか、母にも見られる……?怒られるじゃん……と思いつつも、渋々実家へ送りました。
電話がかかってきて、あ〜これはお怒りの電話だな〜と思ったら、祖母がZINEを読んで、大変感動して涙したこと。
このZINEを、自分のきょうだいにも読ませたいから、追加で数冊購入したいと言ってきて、あまりにもびっくりして、「はい、送ります」と、そっけない返事になってしまった。

どのあたりが祖母にヒットしたのかわからないけれど、よかった。
何より、怒られなくて……よかった……!
写真もすごく良いし、文章がとても良いと褒めてくれた。
長年出来の悪い一族でありましたが、こんな才能持っているなんて!と、めちゃくちゃ褒めてくれるので、こっちもちょっと泣きそうになった。褒められ慣れていない。

個人的に、写真よりも文章を褒められるとうれしい。
文章のほうが、その人の時間を多くもらっている気がする。
涙するほどとは、じっくり読んで、わたしの言葉から何か感じるものがあったり、わたしの気持ちが伝わったのかな、と。
学生の頃、引きこもりして、掲示板にのめり込んで、ずっと言葉や文章を書き続けた日々が無駄ではなかったと報われる瞬間に、また出会えた。
長く続けてきたことを褒められて、しかもそれが身内でこんなにうれしいことはないと思う。

早速、祖母へ追加のZINEを送る準備をしています。
しかし、祖母以外のきょうだいの皆さんは、頭が良い方ばかりなので、これはまた緊張。
ZINEは、ところどころ誤字や、文字のミスがあって、ちょっと恥ずかしい。
でも、初版なので(再版予定は今のところないけど…)、間違い探しのような感覚で見てもらえたら!

それから、展示の感想ノートにZINEの文章について触れてくれた方、ありがとうございました。
読んでくれたんだなって、心がじんわりしました。
写真から伝わることもあるけど、わたしの言葉もいっしょに届いたのなら、とてもとてもうれしいことです。
久しぶりに言葉の宝物をもらいました。

これまで文章を書いてきてよかったし、これからもできるだけ書き続けていきたい。
写真も撮り続けたい。
改めて、そう思った瞬間でした。

そうだ!ZINEやグッズ、販売しております。
もしよかったらこちらからどうぞ。

spica0.thebase.in

売り切れているものもチラリとありますが、まだたくさんあります。

 

さて、
ZINEのあとがきにも書いたのですが、本日の落ちてる猫を続けてきて、今思っていること。
さみしい話だけど、この先どれくらい続けられるかわからないということ。

まるの年齢的なこと、日々変わっていくわたしたちの生活のこと、きっといつか続けられなくなる日は、絶対に来ます。
ずっとはないんだなぁって毎日、ふとした瞬間に思う。
だけど、いつか続けられなくなる日まで、まるとのたくさんたくさん思い出を残して、いっしょに寝て、撫でて、匂いを嗅いで、ぎゅっとしたい。
できるだけ長く、いっしょに過ごせたらいいなと思っています。

どこまで続けられるか、いつ終わりがくるか、どうなるのかわかんないけど、これからもすきなところで、すきな時間に、すきな場所で、まるが気持ちよく落ちていてほしいと願っています。

ゆる~く続けていきますので、これからもゆる~く見守っていただけますと幸いです。

とてもしあわせな3週間でした。
すてきな時間を、ほんとうにありがとうございました。



2023.9.27 はれ